ヘンリー D ソローのこと

ヘンリー・デイビット・ソロー著 「森の生活」(小学館)訳:今泉吉晴
*訳本は各社沢山出ておりますが今泉さんの訳をオススメします。
この彼の著書に出会わなければ、私はどうなっていただろう、、、、
ソローは、2年以上もの間小さな湖のほとりに小屋を自分で造り、独りで生活した。
その過程で、彼が感じ得たこと、悟ったこと。
みなさんは、たとえば山や森を歩くとき何を感じますか?
何を感じるために、どういうふうにしますか?
いや、そうじゃなくて、何を感じられるようになったら、幸せになれるんでしょうか?
こんなふわっとした感受性の問題を、問いかけてくれる名著がソローの「森の生活」です。
そんな自然への感性の話になると、、、日本の現状はいうまでもありません、、
日本で最も自然と向き合っているであろう私たち登山者などの自然愛好家でさえ、
自然は乗り越えるべき対象として捉えていることが多いのですから。
その顕著たるものが、百名山だったり、世界自然遺産だったり。
この「森の生活」をバイブルとすることができれば、現代日本の社会が
「いかに愚かな舞踏病」を患っているかを理解できると思います。
そういう私も、インターネットという舞踏病によって踊らされているかもしれません。
いかに、惑わされずに真実を知るか。どうやら
自分で感じ取って知るしかなさそうです。
じゃあどうやって?それは、
自分のやりたいことを続けるという手法しかありません。
ソローの教えは、そういうところにあるのです。
2006年1月頃執筆