「たった1ドルで夢を買おう!!」
南国ムードなポスターが
逆に北国の悲哀を倍増させる。
村の楽しみとはなんなのだろう?
まあ、我々日本人と大して
本質は変わらないのだろうけれど。
その一方では、壁に
「伝統的狩猟採集文化を大事にしよう!」
という張り紙もある。
俺なら喜んで参加したいところだが
いかんせん文化が違いすぎる。
彼らにとって狩猟採取は
少なくとも趣味以上の何かであるはず。
まだまだ付いてくる子供達。
この家のご主人は、
近くで発掘した昔の生活道具などを見せてくれた。
その様子をみて子供達は、
「マネー、マネーが欲しいんだ!」
と小馬鹿に。
それを必死に否定する家のご主人
ん?発掘?
そうだ
そういえば
ドクター吉川氏が話してくれた、
スペイン風邪で犠牲になった村民が埋葬された場所、
そう・・巨大な十字架を探さなければいけない。
以下は文献による村の墓地の記述だ。
宣教師館では、病人がうごめいていた。周囲にあるイグルーには死体がころがっていた。埋葬してくれる人がいなかった。ある家には犬どもが侵入し、血まみれの人骨だけを残していった。やがて救援隊が到着し、生存者達が気味の悪い埋葬作業に当たるのを手伝ったが、そのとき葬らなければならない遺体は72体あった。村の住民は150人内外であった。その使者達は一カ所の共同墓地に埋葬された。
そこで、
「かつてスペイン風邪で葬られた方々のお墓はどこにありますか?」
と家の奥さんに場所を聞いてみた。
「ああ、あのパンデミック(大流行)ね、
村の外れの墓地に行けば分かるわ。一目で分かる大きな十字架があるから」